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初開催「RALLY三河湾2024」は大苦戦! それでも完走できたのは「OZホイール」のおかげでした【ゴスラリ参戦記】

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初開催「RALLY三河湾2024」は大苦戦! それでも完走できたのは「OZホイール」のおかげでした【ゴスラリ参戦記】

全日本ラリー選手権2024年シーズンが開幕

ラリードライバーの兼松由奈選手による「ゴスラリ参戦記」。第2回目は、いよいよ開幕した全日本ラリー選手権2024年シーズンの第1戦「RALLY三河湾2024」をレポートします。苦難の連続の苦しいラリーでも完走できた背景には、どのようなストーリーがあったのでしょうか。

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三河湾スカイラインを駆け抜けるコース

AMW読者の皆さま、こんにちは。ラリードライバーの兼松由奈です。さて、第2回目の「ゴスラリ参戦記」は、2024年3月1日(金)~3月3日(日)に愛知県・蒲郡市を拠点に開幕した全日本ラリー選手権2024年シーズンの第1戦「RALLY三河湾2024 Supported by AICELLO」をお伝えします。

2004年から20年続いた「新城ラリー」が2023年で終幕し、新たに「RALLY三河湾2024」が開催されることになりました。私はスズキ「スイフトスポーツ」が大半を占めるJN4クラスに「大東建託WinmaXクスコDUNLOPスイフト」でエントリー。

じつは今では通行止めとなっている、愛知県のクルマ好きには馴染み深い三河湾スカイラインも走るのです。そんな道を全開で走れるのもラリーの魅力だったりします。

また、2024年の全日本ラリー選手権は「MORIZO Challenge Cup」というトヨタ「GRヤリス」のワンメイククラスも新設され、新進気鋭の若手ドライバーの活躍で盛り上がりを見せました。

アルパインスターズのアンバサダーを務めます

私は2024年から自分自身のチーム「Team Kanematsu(仮)」を立ち上げ、参戦することになりました。2023年度の体制と実質的に大きな違いはないのですが、チャンピオンを目指して活動していきます!

2023年は所属クラブのサービス備品やチーム運営に必要なものをお借りしていたので、今回の開幕戦前はてんやわんや。今回は、サービスカーとしてスポンサーであるロッソモデロさんのトヨタ「ハイエース」をお借りしました。沢山の方のお力添えでなんとか形にすることができました。

2024年からは、私とコ・ドライバーの槻島もも選手の2人でイタリアに本拠を構えるスポーツウェア「アルパインスターズ」のアンバサダーを務めることに! チームウェアやサービスで使用するチェアなども一式揃えていてカッコいいので、現地に来た方はぜひそんな部分もチェックしてもらえると嬉しいです。

さらに、2024年から新たにA.S.H.さんのFSEエンジンオイルと、PSEミッションオイルを使わせていただくことに。これまでトランスミッションはフィーリングが悪化してギアが入りづらくなってしまうことがあったのですが、A.S.H.さんのオイルを入れた今大会は、常にフィーリング良好! 加えてDefiのDSDFというデータロガーを装着し、ラリーでの変化をしっかりチェックしていきます。

波乱を感じさせるスタート

そんなTeam Kanematsu(仮)の初戦は、とても苦しいラリーとなりました。金曜日にレッキ(事前走行)した時点で、林道ステージの路面は泥や砂利が混ざり、道幅もかなり細く……。難しいと言われていた名物林道「雁峰」がマシに思えるほどでした。

いよいよ迎えた初日。SS1は難しいステージだ……と緊張してスタートへ向かうと、なんと赤旗中断。波乱を感じさせるスタートです。その後はスパ西浦のサーキットコースやギャラリーステージの竹島など綺麗な路面が続くのですが、リエゾンの渋滞やタイムコントロールの遅着があったりと、焦りまくり。「乗れてない」まま1日目を終えることとなりました。

2日目のステージは、かなり汚くて細い10kmを超える林道が2本。天候には恵まれたものの、これほど汚れた林道は経験したことがなく、道の上にいるのがやっとの状態。

「速く走るにはどうしたらいいんだろう……!?」

と悩みまくり。午後のSS12で路面の乗り方を少し掴みタイムアップしたものの、何度かリアタイヤを側溝に落としてしまい、ヒヤリハットな場面もありました。槻島もも選手も苦戦していたようで、2人の息を合わせるのも難しいラリーでした。それでも完走できたのは、OZさんのホイールが頑丈で歪みもなく、エア漏れもなかったからです。速く走る上では軽さが重要ですが、ラリーでは剛性も大切なのだと実感しました。

今までの経験値や対応力などが試された開幕戦

今大会のエントリー台数は90台、そしてリタイアはなんと27台。汚い林道だけでなく、ハイスピードな三河湾スカイラインでもリタイア車が出て、私たちの成績はJN4クラス6位/7台。渋滞やタイムスケジュールのタイトさも含め、今までの経験値や対応力などが試された開幕戦となりました。そんな中、大勢の方が応援してくださり嬉しかったです。

沿道では老若男女問わず沢山の方が立っていて旗を振ってくださったり、林道入り口でも応援してくださったりと、応援してくださる地元の方が多いのが印象的でした。苦手な路面ばかりでしたが、来年は絶対にリベンジします!

* * *

次回は、4月12日(金)~14日(日)に佐賀県唐津市で開催された「ツール・ド・九州2024 in 唐津」のレポートをお届けします。こちらは2023年に出場したラリーですが、特別規則書を確認すると前回走った林道が1本もない全てが新しいステージ。今回の反省を活かし、チーム一丸となって上位を目指せたのか、乞うご期待。

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